うなぎはどこまで大きくなるの?

もう5月も中旬ですね!・・・ということは!あと1ヶ月半後には丑の日がやってきます!ということで・・・丑の日といえば「鰻(うなぎ)」を食べられる方が多いと思いますが、鰻(うなぎ)はどこまで大きくなるのかご存知の方ですか?今日は鰻(うなぎ)はどのくらい大きくなるかを探ってみたいと思います!ひょっとしたら、それが鰻(うなぎ)を食べたら元気になることと繋がっているのかなという期待も含めてブログにしました。
目次
Q.鰻(うなぎ)はどこまで大きくなるのか知ってる??
人は20歳を過ぎると大体成長は止まりますが、魚は死ぬまで成長します。
もちろん高齢になれば成長率は下がりますが、それでも少しずつ大きくなって、「淵の主」「沼の主」といわれる巨コイや化け物ナマズが出現することになります。鰻(うなぎ)も十年以上、中には数十年と長命なものもいるため、成長を続けて巨大ウナギになることがあります。
鰻(うなぎ)の場合、産卵が外洋で行われるので、普通は成熟が始まると産卵回遊のため、川を下がって海へ帰っていきます。しかし、大きな堰ができたり、地形変化や火山噴火などで海との連絡が絶ちきられた水域に閉じ込められたウナギは、成熟がはじまっても産卵場に帰れないので、途中で「成熟」を止めて、また「成長」を断続します。そうした場合、巨大鰻(うなぎ)ができることになります。鹿児島県薩摩半島の池田湖や長崎県長崎市野田崎町樺島の井戸に閉じ込められた天然記念物の巨大なオオウナギはこうした例になります。
鰻(うなぎ)はメスの方がオスより大きく、
成長を終われて産卵回遊に旅立つ二ホンウナギの例では、
- メスがおよそ70-80㎝
- オスは40-60㎝
明らかに「かかあ天下(のみの夫婦)」です。
年齢もメスの方が高く、メスが10歳前後であるのに対しオスは5歳前後と、「あねさん女房」になっています。
ヨーロッパウナギではこうした性差はさらに顕著です。
これはメスとオスで繁殖戦略が違うためだとするがあります。
つまり、メスはゆっくり時間をつけて大きく成長し、たくさんの大きな良質卵をもとうとする方向に進化し、オスの方は精子形成に時間とエネルギーはさほどかからないので、あまり大きく成長する必要はなく、むしろ早く成長を終えて、小さくても産卵に早く参加した方が得だという戦略です。こう考えると、同じ年に生まれた同世代の鰻(うなぎ)が同じ産卵イベントに参加し、一緒に次世代の鰻(うなぎ)を生産しているのではく、雌雄別々の繁殖の系譜をたどりながら、産卵の一瞬にのみ世代の異なる雌雄がまみえるといったドラマティックな繁殖が行われていることがわかります。同一種の生物の雌雄が、繁殖の一瞬以外はあたかも別種のように降り舞うというのは、我々人間の感覚ではずいぶん不思議な感じがしますね。
A.二ホンウナギでは140㎝、4.6㎏の記録があります。ニュージーランドウナギやオオウナギは2m近くまで大きくなります。
Q.鰻(うなぎ)の体がぬるぬるしているのはなぜ?
ぬるぬるの正体
は貼胞から分泌され、大全体を覆っています。
鰻(うなぎ)といえば「つかみにくい」との印象がありますが、鵜や鷺などの鰻(うなぎ)の天敵である鳥の鋭いくちばしに万一捕らえられたとしても、大量の貼液があればぬるりと逃げ出せる可能性が高くなります。また鰻(うなぎ)は狭い穴や砂の中にもぐりこむのが大好きですが、その際の岩や砂との接触によって皮膚がこすれて痛むのを防ぐのにも役立ちます。貼液はこうした物理な防御昨日のほかに、化学的な防御作用ももっています。鰻(うなぎ)の貼液にはタンパク性の弱い毒があり、細菌や異物の体内への侵入を防ぎます。また鰻(うなぎ)の皮膚に多数ある棍棒胞からは細胞凝集作用のあるムチンと呼ばれる物質が分泌され、外部から侵入しようとする細菌や異物を絡め取って無割化します。
鰻(うなぎ)が水から出て陸に上がって這うことは有名ですが、
このとき体を乾燥から守るのも貼液です。保水性の高い貼液が鰻(うなぎ)の陸上歩行を助け、高い滝の脇の岩壁をよじ登ったり、海と川で連絡していない何キロも先の池にも侵入することも可能になるのです。山上湖が干上がったときに、驚くほどたくさんの鰻(うなぎ)が湖底の泥中から湧き出すことがあるのは、こうした鰻(うなぎ)の陸上歩行のためなのです。アリストテレスが「鰻(うなぎ)は大地のはらわたから自然発生する」と結論したのはこうした鰻(うなぎ)の超能力のためかもしれません。
A.体を保護するためです。
Q.天然鰻(うなぎ)がほとんどとれない地域は?
天然鰻(うなぎ)の漁獲は全国的に非常に少ないのですが、特に北海道では漁業としての水揚げはほとんどありません。鰻(うなぎ)は元々南の魚で寒い時も南から北上する暖流の黒塩を利用しています。そのため、黒潮の影響がほとんどない北海道にやってくる鰻(うなぎ)はごく稀なのです。
A.北海道
Q.私たちは食べている鰻(うなぎ)のうち、天然ものの割合は?
鰻屋さんで、「天然鰻(うなぎ)あります」と看板が出ていることがあるので、皆さんは私たちが食べる鰻(うなぎ)に、養殖した鰻(うなぎ)と天然鰻の(うなぎ)があることはご存じでしょう。しかし、実際に流通している鰻(うなぎ)の中で、天然鰻(うなぎ)の占める割合は、全体の0.5%未満と実に微々たるものなのです。
天然鰻(うなぎ)は漁獲量が少ない上、とれる時間は基本的に5~9月までが中心と非常に限定されたものとなっています。ですから私たちが鰻屋さんで食べる鰻(うなぎ)は、まずほとんどが養殖ものといってよいでしょう。また天然鰻(うなぎ)をウリにしている鰻屋さんでも、年間すべてを天然鰻(うなぎ)だけで賄うことは難しく、養殖ものをろん軸に夏場だけ天然鰻(うなぎ)を扱うという方法をとっています。実際問題として天然鰻(うなぎ)だけを扱っていては商売になりません。
昔の天然鰻(うなぎ)が主体となって築き上げられた流通はすでにその時代を終えています。代わりに、養殖鰻(うなぎ)が主体となって安定供給できるようになったといえるでしょう。
A.天然ものはわずか0.5%未満で、残り99.5%以上は養殖ものです。